第2519段 その男の歌の師の石田圭介先生を讃へる歌 其の陸
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年4月2日発行の
明治期の歌人である落合直文を祖とし
与謝野晶子、鉄幹夫妻により広まりたる
日本浪漫派の「桃の会」の発行するその季刊誌
『桃の会だより』52号に
『石田圭介先生を敬ふ15首』と称したる
連作を掲載発表しその評価を世に問ひけり。
その六首目の歌は
わが娘の 教科書編集 せし人と
誇りて伝へぬ 新学期前
石田圭介先生は昭和二十四年に東京大学文学部国文学科を卒業後
東京書籍国語編集部に在籍し長きにわたり、国語の教科書作りを担当し
その男の三人の子供等のある学年の教科書に編集者としての記載があり
誇らしく子供等に語りたる事を詠みたる作なり。