第2518段 その男の歌の師の石田圭介先生を讃へる歌 其の伍
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年4月2日発行の
明治期の歌人である落合直文を祖とし
与謝野晶子、鉄幹夫妻により広まりたる
日本浪漫派の「桃の会」の発行するその季刊誌
『桃の会だより』52号に
『石田圭介先生を敬ふ15首』と称したる
連作を掲載発表しその評価を世に問ひけり。
その五首目の歌は
石田師の 白寿上寿を 願ひとし
令和五年の 年頭に祈ぐ
石田圭介先生は大正十四年生まれの御歳九十八歳。
白寿とは漢字の【百】より【一】を引いたる数の九十九歳の祝ひ。
上寿とは区切りの百歳の祝ひ。
こんにちの長寿社会では九十九歳も百歳も稀とは言ひ難き
超長寿社会なれども健康体でのその年齢は珍しく
その祈りを込めて詠みたる作なり。