第2517段 その男の歌の師の石田圭介先生を讃へる歌 其の肆
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年4月2日発行の
明治期の歌人である落合直文を祖とし
与謝野晶子、鉄幹夫妻により広まりたる
日本浪漫派の「桃の会」の発行するその季刊誌
『桃の会だより』52号に
『石田圭介先生を敬ふ15首』と称したる
連作を掲載発表しその評価を世に問ひけり。
その四首目の歌は
旅の宿に 酔ひて乱れぬ 先生の
歌の話を 漏らさじと聴く
この歌の心も前段と同じく桃の会の全国歌会の
宴会の様子を詠みたる作なり。
薀蓄に富みたる先生の話題は豊富にして
後年は日本文化大学にて教鞭を執りたる話上手にて
夜の更けるのも忘れ聞き入りたる事を思ひ出でての作なり。