新編・伊勢物語 第2498段 チョコレートの空き箱 星原二郎第2498段 チョコレートの空き箱 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和5年3月中旬の或る日 先月、汝妹より頂きたるバレンタインデーの チョコレートを食べ終へて 歌を バレンタインの チョコの空き箱 美しく 捨て難くして 何に使はむ さしあたり何かに使ふ当ての思ひ浮かばねば 大切に保存する事とし蓋を閉ぢけり。