新編・伊勢物語 第2485段 水の歌 其の玖 星原二郎第2485段 水の歌 其の玖 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和5年3月3日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』280号に 【水を】と題し連作15首を発表し 評価を世に問ひけり。 その9首目の作は 百代の 過客と流れ 行く時よ 川の流れよ 人の世と知る 【百代の過客】といへば、江戸期の俳人の 松尾芭蕉翁の代表作である『奥の細道』の 冒頭の「月日は百代の過客にして…」を 下地として生まれ出でたる抒情なり。