第2483段 水の歌 其の漆
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和5年3月3日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』280号に
【水を】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その7首目の作は
流れ来る 桃掬はねば 流れ去り
桃太郎如何に とりとめもなし
歌の心は日本を代表する昔話の一つである
鬼退治の桃太郎のプロローグの場面である
お婆さんが川にて洗濯をしてゐると
川上からどんぶらこ、どんぶらこ と
流れ来る桃の実を拾い上げおじいさんの待つ
家へと持ち帰り桃太郎誕生となるのであるが
もし仮にを…想像しての感慨なり。