第2408段 造語の歌 其の拾肆
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和4年12月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』279号に
【造語の歌】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その14首目の作は
盗人萩 屁屎葛に 躄魚
盗賊鴎 本人に罪なし
これらの動・植物名の多くは明治期に
植物であれば高知の生んだ偉大なる
植物学者の牧野富太郎博士が名付け親の植物が
多いのであるがこれらは現代であるこんにち
からみれば明らかに差別用語であり
放送禁止用語といへる。
されども明治期に於いてはなんら問題とはならず
決まりたる名称なり。
人間であれば改名の裁判沙汰は必然とぞ覚えての作なり。