第2404段 造語の歌 其の拾
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和4年12月5日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』279号に
【造語の歌】と題し連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その10首目の作は
物書きに あらねど造語の 名人と
思ふは板画の 棟方志功
棟方志功画伯は青森県が生んだ世界的
版画家の 否、板画の偉大なる芸術家なり。
彼の作品は「…の柵」等々個性的なる題名を付与するのが恒例なり。
而して、その作品のタイトルの多くが造語にて
常人の物差しにてはとても量る事の出来ぬ器の持ち主を
褒め讃へての作なり。