第2380段 全国短歌フォーラムin塩尻の題詠「電話」の作
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和4年10月1日
信濃の国は塩尻市にて開催の
第36回 全国短歌フォーラムin塩尻の
題詠「電話」の部に次の歌
家中の 十円硬貨 集め来て
電話かけてと 君が言ひ置く
歌の心は今は昔の昭和は50年代の
その男の学生時代の恋物語の一部を
抜き取りての作なり。
スマートフォンもガラケーも未だに登場せぬ
時代の事実に基づく出来事なり。
而して、その数十枚のコインはトンカツとなり
常に空腹を抱へゐたる男の胃の腑に収まり
恋の行方は推して知るべし。