新編・伊勢物語 第2347段 怒りの出向人事 星原二郎第2347段 怒りの出向人事 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和4年10月の上旬の或る日 かつて勤務したる会社の旧友会会報である 『ゆうゆうとうかい』の2022年10月号に 更にまう一首、次の歌を投稿し かっての仲間に健在ぶりを知らせけり。 満腔の 怒りをもちて 同僚は 出向に抗(あらが)ひ その後従(したが)ふ 歌の心は同僚のみならず、その男自身も 幾度となく理不尽なる人事異動に遇ひたる事も 遠き日の出来事と淡くなり懐かしみけり。