第2343段 歌の師の山川京子先生を 其の捌
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和4年10月3日付けの
その男の所属する短歌会の桃の会の
季刊発行の歌誌『桃の会だより』50号の記念号に
【山川京子先生を】と題し
連作10首を発表し
評価を世に問ひけり。
その8首目の作は
夕近く 帰京の先生 駅前に
見送り終の 別れとなりぬ
この歌の心は亡くなられる前年の夏に
師の夫である山川弘至先生の故郷である
美濃の国は郡上八幡市にある
「山川弘至記念館」を共に訪ね
長良川鉄道の郡上八幡駅にて別れたる日の事を
懐かしく思ひ出しての作なり。