第2342段 歌の師の山川京子先生を 其の漆
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和4年10月3日付けの
その男の所属する短歌会の桃の会の
季刊発行の歌誌『桃の会だより』50号の記念号に
【山川京子先生を】と題し
連作10首を発表し
評価を世に問ひけり。
その7首目の作は
夢枕に 歌の師現れ 歌語り
黄泉の明け暮れ 心して聞く
その男、師匠の死より八年の間に
師匠の夢を見たる事は数へ切れず
或る時は諭され
或る時は𠮟責され
或る時は褒められ
或る時は夫婦の惚気を聞かされて
或る時は黄泉での日々の暮らしを語られ
生まれたる作なり。