第2335段 ウクライナの地に神の沈黙を想ふ
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和4年10月2日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
まう一首、次の歌
悲惨なる ウクライナの地の 現状に
遠藤周作の 『沈黙』思ふ
を事前に提出し臨みけり。
遠藤周作の『沈黙』とは江戸期の隠れ切支丹伴天連の
悲惨なる運命を描きたる小説にて二度
映画化されてゐるキリスト教の神の存在を問ふ名作なり。
歌の心は信徒の悲惨極まりない状況下に於いても
神は救ひの手を差し伸ばす事をしないのは何故か?
教義の本質を鋭く問ふ主題にて記憶に強く遺りての歌なり。
而して、歌会での評価は歌の仲間の理解を得ること能はず
低き得点なれば残念なることこの上なし。