第2327段 六人目の孫の「こころ」の誕生 其の拾伍
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和4年9月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』275号に
【六人目の孫の「こころ」の誕生】と題し
連作15首を発表し評価を世に問ひけり。
その15首目の作は
孫歌は 甘くなるゆゑ 避けよとや
甘き爺婆 意のままに詠め
現代は歌人の平均年齢もかなり上がり
抒情歌である短歌なれば、当然ながら
何を歌ふかといへば、自身の老化のこと
健康のこと
病気のこと
孫のこと
などなどが歌材として多く
相聞歌、述志を見掛ける事はほとんどなく
それはそれで致し方無きと思ひつつ
せめて質の高き孫歌を願ひけり。