新編・伊勢物語 第2306段 潮と汐の違ひ 星原二郎第2306段 潮と汐の違ひ 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和4年8月の下旬の或る日 或る漢字の違ひを想ひ 歌を 朝の潮 夕べの汐の 違ひ何? 白川静 先生教へて 白川静先生とは漢字学の泰斗にて その男の愛用の辞書の「常用字解」を紐解き どちらも「しお、うしお」の意味にして 海水の満ち引きを示したる字して 古代中国の沿岸族の生活に密着の文化より 生まれたる文字ではとの事にてその博覧強記ぶりに 改めて敬意を表しけり。