第2305段 奈良時代の柴又の寅とさくら
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和4年8月の下旬の或る日
少し前の新聞記事を思ひ出し
歌を
奈良時代 柴又の地に 「刀良」がゐて
「佐久良賣」がゐたと 正倉院の記録
映画『男はつらいよ』の作者であり、原作者の
山田洋次監督ですら想像の及ばぬ歴史的事実に
唖然とした記憶をお持ちの読者子も多いのではと思ふ。
映画『男はつらいよ』の作中の主役である
渥美清氏が演じる「フーテンの寅さん」とその妹の「さくら」と
訓が同じ人物が古代の武蔵の国は柴又の地の実在したとは
偶然の一致なれども何とも愉快なる話なり。
而してその男の初めてのデートが映画『男はつらいよ』の
第一作目にて懐かしくデートの相手を思ひ出しけり。