新編・伊勢物語 第2295段 夕焼け小焼けの旅の空 星原二郎第2295段 夕焼け小焼けの旅の空 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和4年8月の中旬となり この年の暑さの盛りなれば暑さを逃れ信州へと行き 歌を 旅に出て 夕焼け小焼けの 夏の空 今宵の塒(ねぐら) 決めかねてゐつ 歌の心は唱歌の『旅愁』さながらなり。 而して「夕焼け小焼け」の「夕焼け」はともかく 「小焼け」とは何ぞと申せば三木露風の作詞の 童謡『赤とんぼ』の歌詞の一部を引用し 語調を整へたるものなり。