新編・伊勢物語 第2264段 口腹の欲 星原二郎第2264段 口腹の欲 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和4年7月の中旬の或る日の昼の 昼餐に越後の蕎麦を手繰り 歌を 老いたれど 口腹の欲 なほありて あさましけれど 喜びにして ※「口腹」とは字の如く、口と腹のことにて その意は、飲み食ひ つまり飲食のことなり。 而して、その量は減りたりといへども衰へず。 人生の喜びの一つなれば諾ひけり。