第2231段 揖斐のさざれ石 其の弐
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和4年6月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』276号に
【揖斐のさざれ石】と題し
連作14首を発表し評価を世に問ひけり。
その2首目の作は
「君が代」に 歌はれ親しき さざれ石
この目に見むと 山道を往く
国歌「君が代」の元歌は古今和歌集の巻七の
賀歌の巻頭の詠み人知らずの
「わが君は千代に八千代にさざれ石の巌となりて苔のむすまで」
にて、日本でさざれ石の唯一の産地である美濃の国は
旧春日村、合併後は揖斐川町の山中のさざれ石公園へと
行く途中の作なり。