新編・伊勢物語 第2226段 資料の山が崩るる 星原二郎第2226段 資料の山が崩るる 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和4年6月の朔日の午後 物音に驚き見やりて 歌を 堆(うづたか)き 資料の山の 崩るれば また積み上げて 何事もなし かかる行為は対処療法にして 抜本的な解決策とはならず またいつ同じ事態となるや と 知りつつ怠慢のまま問題を先送りけり。 「臭いものに蓋をする」 は慣用句なれども 「臭き物には蓋ではなく 元から絶たねばだめ」 なり。