第2221段 余生の真ん中あたり
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和4年5月の下旬の或る日
今までの人生を振り返り
また今後の人生を思ひ
歌を
吾が余生 今は真ん中 あたりかも
行けるうちに行け 行きたき処へ
厳密には何人も寿命を正確に知ることは不可能。
されば隠居の身となりて約十年
落語の「死神」の蠟燭に例へれば如何ほど
残りゐるのか知る術は持たねども
自身の身体感覚の判断なり。
而して「これからの人生の中では今が一番若い身体」
なればの発想なり。
室町時代の歌謡集「閑吟集」の
【一期は夢よ、ただ狂へ】を実践せむとの覚悟ならむ。