新編・伊勢物語 第2160段 甚目寺観音の門前の蕎麦屋の「和照居」 星原二郎第2160段 甚目寺観音の門前の蕎麦屋の「和照居」 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和4年3月となり暖かき日の続きければ 尾張の国はあま市の甚目寺観音へと参詣に行きけり。 参詣の後、昼時となり門前のお蕎麦屋の「和照居」(わしょうい) へと行き蕎麦をたぐりての後 歌を 店構へ 店内の誂へ も 味も佳し 甚目寺門前 蕎麦の「和照居」は と詠みたる事を店主に伝へ その男の最上の褒め言葉である 「また来やう」と伝へ店を罷り出でけり。