新編・伊勢物語 第2159段 甚目寺観音を参詣して 星原二郎第2159段 甚目寺観音を参詣して 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和4年3月となり暖かき日の続きければ 尾張の国はあま市の甚目寺観音へと参詣に行きけり。 行きて歌を 春うらら 甚目寺観音 境内の 鳩と幼(をさな)と 老いが遊ぶも と詠みけり。 幼とはたまたま境内にて知り合ひたる三歳の男の子にて 童謡の「鳩ぽっぽ」の歌を共に何回も歌ひ 数多ゐる鳩どもに餌を与へつつ のどかなる時を過ごしけり。