第2153段 旅はいつも一期一会にて
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和4年3月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』275号に
【明日香の古代の石の物語】と題し
連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その15首目の作は
旅人と 一期一会の 語らひや
柿と蜜柑を 贈り合ひ別る
この歌の心は明日香村を去る前日の夕
たまたま知り合ひたる京都は福知山の
男性と一期一会の会話を楽しみ
「また日本のどこぞやにて再会せむ」と握手をし
持ち合わせの果の物を贈り、贈られ
別れたる時の作なり。