第2151段 石舞台古墳に思ふ古代人の技術力
昔、男ありけり。今も男あり。
その男、令和4年3月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』275号に
【明日香の古代の石の物語】と題し
連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その13首目の作は
飛ぶ鳥の 明日香の里の 石舞台
如何に積みしや 驚きの技
この歌の心は明日香村を代表する名所の一つである
石舞台古墳を訪ねての作なり。
石舞台古墳はかの蘇我馬子の墓と伝へられる巨石の古墳なり。
かって大阪の近つ飛鳥博物館にて巨石を運搬するための
巨大なる木製の橇である「大修羅」をまじかに見て
大いに驚きたる事があれども人海戦術なれば運搬は
かの数十噸はあらうかといふ巨石も運搬は可能なり。
重機なきかの飛鳥時代に多くの巨石を組み重ねる技術は
驚嘆する他はなかりけるとぞ覚えけり。