新編・伊勢物語 第2124段 毎朝の勤行より始まるその男の一日 星原二郎第2124段 毎朝の勤行より始まるその男の一日 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和4年2月の寒きある日の朝 いつもの勤行と仏壇の前に座し まう一首、歌を 暗けれど み祖起きませ 鉦鳴らし 今日もひと日を 共に過ごさむ と詠み、その男 ご先祖の位牌を守り ご先祖に守られ日々を過ごしけり。