新編・伊勢物語 第2119段 降る雪に思ひ出づるは雪国の女 星原二郎第2119段 降る雪に思ひ出づるは雪国の女 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和4年2月の或る雪の降る日 雪の降る様子を眺めつつ 歌を 雪降れば 雪国のひと 懐かしみ 会ひたかりけり 何処に居らむ と詠み、青春時代の一時期を共に暮らしし 雪国出身の女人を思ひ出し回想に耽りけり。