新編・伊勢物語 第2069段 越前味真野 其の捌 星原二郎第2069段 越前味真野 其の捌 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年12月15日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』274号に 【越前味真野】と題し 連作16首を発表し 評価を世に問ひけり。 その8首目の作は 思ほゆは 奈良に遺しし 愛(は)し妻の 娘子(をとめ)のことのみ 悶えのたうつ この作も中臣宅守の心の中の深くを 想像しての苦しみ、悩み、嘆き悲しむ様を 詠みたる作なり。