第2070段 越前味真野 其の玖
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年12月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』274号に
【越前味真野】と題し
連作16首を発表し
評価を世に問ひけり。
その9首目の作は
いそのかみ 天平年間の 事にして
激しき恋の 二人偲はゆ
この事件の起こりたる年は天平11(739)年の頃の事にて
遠き昔の事なれども
数年前の出来事の様にも思はれての作なり。
※「いそのかみ」とは【石上】と多くは表記し
ふる(旧る・降る・振る)などに掛かる枕言葉なり。