第2067段 越前味真野 其の陸
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年12月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』274号に
【越前味真野】と題し
連作16首を発表し
評価を世に問ひけり。
その6首目の作は
宅守の 咎とは何か 判たねど
配謫の地の 味真野に佇つ
愛しあう二人が何かの理由にて
引き裂かれ離れ離れなる愛の物語は
古今東西に数限りなく存在し
悲惨なる結果、ハッピーエンド
様々なれどこの二人の結末を
思ひ描きての作なり。