第2065段 越前味真野 其の肆
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年12月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』274号に
【越前味真野】と題し
連作16首を発表し
評価を世に問ひけり。
その4首目の作は
今もなほ 二人慕ひて 味真野に
訪ひ来る多の ひとりぞわれも
越前市味真野町にある「万葉の里 あじまの」に
年間に何人の人が訪れであらうかは
その男の知るところにあらねど
万葉集の愛読者または万葉集の研究者なれば
大和の国の飛ぶ鳥の明日香と並び
かならずや訪れる場所の一つとぞ覚えての作なり。