第2064段 越前味真野 其の参
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年12月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』274号に
【越前味真野】と題し
連作16首を発表し
評価を世に問ひけり。
その3首目の作は
ただ一首 味真野といふ 地名出で
愛の聖地と 今に伝はる
ただ一首とは具体的は万葉集巻15の
通番3770の狭野弟上娘子の作の
「味真野に 宿れる君が 帰り来る 時の迎へを いつとか待たむ」
に出てくる地名にて、現代までもその地名は使はれ続ければ
越前市味真野町の一帯と断定し公園「万葉の里あじまの」として
行政により整備運営されてゐる地域のことなり。