第2062段 越前味真野 其の壱
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年12月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』274号に
【越前味真野】と題し
連作16首を発表し
評価を世に問ひけり。
その1首目の作は
万葉集 巻十五を 携へて
越前味真野へ 時空超えゆく
越前味真野とは今の福井県は越前市にある
【越前の里 味真野苑】の事にて
奈良時代は流刑地(遠流・中流・近流がありその)一つにて
万葉歌人の中臣宅守の流されし地なり。
而して、万葉集巻十五は3723番から3785番まで
中臣宅守とその妻の狭野弟上娘子の
相聞歌63首が並び万葉集の中でもひと際
異彩を放つ歌群なり。