新編・伊勢物語 第2058段 大石りくの遺髪塚 星原二郎第2058段 大石りくの遺髪塚 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年11月27日 丹後の国は京丹後市にての 第26回 小町ろまん短歌大会に参加したのち 足を伸ばし但馬の国は豊岡市日撫にある正福寺を訪ねけり。 正福寺はかの忠臣蔵の主役である大石内蔵助の 奥方の大石りくが討ち入り後の数年を過ごしたる寺にて 遺髪塚ありければ懇ろに参りて 歌を そののちの 大石りくの 胸のうち 遺髪塚にたち こみあぐるもの と詠み、こみあげ溢れる涙を拭はずたち続けけり。