新編・伊勢物語 第2052段 出石城下の蕎麦屋 星原二郎第2052段 出石城下の蕎麦屋 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年11月の下旬となり 播磨の国は出石城下へと行き そぞろ歩きての後 「官兵衛」といふ名前の屋号に惹かれて 蕎麦屋へと入り 歌を 出石焼の 皿それぞれの 絵も楽し 城下を巡り 出石蕎麦食(は)む と詠み、出石蕎麦の特徴である 小皿ごとの絵と文字を面白しと 味とともに店を褒め讃へ 店を罷り出でけり。