第2053段 出石蕎麦の作法
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年11月の下旬となり
播磨の国は出石城下へと行き
そぞろ歩きての後
「官兵衛」といふ名前の屋号に惹かれて
蕎麦屋へと入り
更にまう一首、歌を
出石蕎麦 皿それぞれを 味はひて
五枚平らげ 一枚追加
と詠み、出石蕎麦の食べ方として
皿ごとにまづは塩のみにて味はひ
二皿目からは汁に薬味を、刻み葱、おろし大根
生卵、山葵などなど趣向を変化させ
たぐる方法をうべなひけり。
なほ店名の「官兵衛」とは勿論、黒田官兵衛のことにて
司馬遼太郎先生の小説「播磨灘物語」を思い浮かべての選択なり。