第2037段 刈谷市民文化祭の短歌大会
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年11月14日
刈谷市民文化祭 短歌大会に臨み
事前に次の歌
没落の 家より出でて 姓を変へ
生き来し老いが ふるさとを恋ふ
を投稿し会場の刈谷市産業振興センターへと行きけり。
歌の心はその男の私小説風の内容にて
いはば境涯詠なり。
中国の故事の四字熟語に「狐死首丘」がありその意は
【老いて死を迎へたる中国の狐は、自分の生まれた巣穴の
ある丘に首を向ける】の換骨奪胎なり。
而して短歌大会での評価は
オリンピックの表彰に準へて
申せば全34首中5位にあたる奨励賞を
獲得し賞状と賞品を受け取りけり。
賞状はその男の趣味の一つである
賞状蒐集にまた一枚コレクションが加はりたる事は何よりなりき。
されど更にオリンピックに準へて申せば
金に輝くメタル相当の刈谷市長賞を逃しし事は
悔しき限りにて、来年に捲土重来を期しけり。