第2028段 千曲川の鮭の大介
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年10月下旬となり
信州信濃に滞在し坂城町の千曲川岸に
佇み歌を
千曲川 秋深まれば 遡り来る
鮭の大介 見むと見つむる
長き時の間、千曲川面を見つめ続けれど
つひに鮭の大介とその眷属を見ること叶はず
一命を取り止めにけり。
何故【一命を取り止め】たかと申せば
鮭の大介を見たる者は必ずや命を失ふとの
言ひ伝へあればなり。
※「鮭の大介」とは鮭の親分ともいへる
巨大なる鮭のことなり。