新編・伊勢物語 第2007段 元服せし孫に 星原二郎第2007段 元服せし孫に 昔、男ありけり。今も男あり。 その男、令和3年10月中旬となり 或る男の歌集を読み 気になりたるは勿論、成人男なれども 自分を称して「僕」と表現に違和感を感じ 中学生となりたる二人の孫に対して 歌を 元服せし 男(を)の子なればや 自らを 「僕」はあらじと 孫を諭しぬ と詠み、俺、私、わたくし、自分、麻呂、吾(あ) 吾(わ)、吾(われ)、吾が輩、などなど 自分に相応しき呼称を考へるべき年齢なりと 伝へけり。