第1983段 石見夜神楽 其の玖
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年9月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』273号に
【石見夜神楽】と題し
連作15首を発表し
評価を世に問ひけり。
その9首目の作は
須佐之男の 仮面勇まし 鬚長く
眼大きく 見開きて舞ふ
世界には広く各地に仮面劇ありて
その何れをも仮面の表情はデフォルメされてをり
石見夜神楽もその例に倣ひ、否よ極端ともいへる程に
誇張されてをり観客を引き込む摩訶不思議なる魅力を湛へをり。
如何ほどかといへば百聞は一見に如かず
不鑑賞の読者諸氏には是非とも鑑賞を勧めるものなり。