新編・伊勢物語 第1923段 濃密なる時を過ごし更に 星原二郎第1923段 濃密なる時を過ごし更に 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年7月の中旬 惚れたる女人ありけれども コロナ禍により逢ひ難き日々を過ごし やうやうに逢ひ得て 更に歌を 濃密なる 時を過ごして 帰るさの 匂ひの余韻 再び昂る と詠み、限られたる時間の中で再び強く抱きしめけり。 ※三句の「帰るさの」の「さ」とは「…する時」の意にて 具体的には「帰らうとする時の」なり。