新編・伊勢物語 第1922段 汝こそは顕形 星原二郎第1922段 汝こそは顕形 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年7月の中旬 惚れたる女人ありけれども コロナ禍により逢ひ難き日々を過ごし やうやうに逢ひ得て 歌を 汝(なれ)こそは 美にして愛の ヴィーナスの まさに顕形(げぎやう)ぞ 衣脱ぎ立つ と詠み、抱(いだ)きしめけり。 ※「顕形」とは神仏が人の形を借りて現れることなり。