第1900段 飼い犬を憐れむ男
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年6月6日
刈谷市は東刈谷市民センターにて毎月開催の
千草会短歌会の月例歌会に
次の歌
お散歩の 他にする事 なき犬を
哀れと思ふ ベンチの老いが
を事前に提出し臨みけり。
この歌の心 本来であれば犬には犬の
仕事、役割分担があるなれど
昨今のペットブームにてただ単なる愛玩のためのみに
飼はれゐる犬猫の多さを嘆きての作なり。
ベンチの老いとはその男自身のことにて
揶揄嘲弄の表現なり。