新編・伊勢物語 第1894段 山高の神代桜 其の拾参 星原二郎第1894段 山高の神代桜 其の拾参 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年6月15日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』273号に 【山高の神代桜】と題し 連作18首を発表し 評価を世に問ひけり。 その13首目の作は いたましき 幹の姿や 老い果てて なほ死を拒む 意思と咲くにや 「生者必滅」は仏典を繙くまでもなく この世の真理の一つなれども アニミズム的考察より生まれたる作なり。