第1892段 山高の神代桜 其の拾壱
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年6月15日付けの
立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』273号に
【山高の神代桜】と題し
連作18首を発表し
評価を世に問ひけり。
その11首目の作は
その昔の 日本武尊の お手植ゑと
言ひ伝へあり その日思ほゆ
神代桜のある武川の伝説によれば
「古事記」「日本書紀」などの歴史書の
古代の悲劇の英雄伝説の主人公である
日本武尊の東征の帰路、この地に立ち寄り
植ゑられしとぞ。この事は史実か?
などと問ふのは下衆の勘繰りと云ふものにて
歴史学者にあらねば
伝説は伝説として解釈すれば充分なり。