新編・伊勢物語 第1891段 山高の神代桜 其の拾 星原二郎第1891段 山高の神代桜 其の拾 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年6月15日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』273号に 【山高の神代桜】と題し 連作18首を発表し 評価を世に問ひけり。 その10首目の作は 遥かなる 四季の巡りを 経て今も 巍然とたちて 語りくる声 ※「巍然」とは高く聳え偉大なる様の漢語なり。 神代桜と長き時間を対峙して互ひの疎通後に 生まれたる作なり。