新編・伊勢物語 第1890段 山高の神代桜 其の玖 星原二郎第1890段 山高の神代桜 其の玖 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年6月15日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』273号に 【山高の神代桜】と題し 連作18首を発表し 評価を世に問ひけり。 その9首目の作は 二千年の 時の流れを 保ちたる 命全けく いま迫りくる 神代桜は寿命の長いことで知られゐる 樹種は江戸彼岸桜なれども かくまで永き寿命は奇跡とも 思ひての感慨より生まれたる作なり。