新編・伊勢物語 第1889段 山高の神代桜 其の捌 星原二郎第1889段 山高の神代桜 其の捌 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年6月15日付けの 立春知立短歌会の季刊発行の歌誌『立春』273号に 【山高の神代桜】と題し 連作18首を発表し 評価を世に問ひけり。 その8首目の作は 雪解の せせらぎの音も さやかにて 武川山里 春されば咲く 桜の開花の頃は雪解けの時期であり 背後の甲斐駒ヶ岳、鳳凰三山の雪解けが 清冽なる流れとなりてゐることを 知りて生まれたる作なり。