新編・伊勢物語 第1866段 コロナ禍の世相を知らず逝きたる人 星原二郎第1866段 コロナ禍の世相を知らず逝きたる人 昔、男ありけり。今も男あり。 その男 令和3年5月の中旬となり その男の惚れたる女人の母親 認知症を患ひて或る老人保健施設にゐしが 逝去の報に接し歌を コロナ禍の 今の世相 露知らず 逝きましし君の 母なりしかな と詠み、心よりの冥福を祈りけり。 合掌礼拝。