第1834段 蕎麦屋にてボルガライスを
昔、男ありけり。今も男あり。
その男 令和3年4月上旬
越前市へと行き、名物の越前おろし蕎麦を
食べに市内のいろは本店へと行きけり。
行きてメニューを見やれば
「楽しみは 美味しいものに 出会ふ時」
とのかの福井の幕末の歌人の橘曙覧大人の
「独楽吟」の本歌取りのコピーに目を奪はれ
歌を
楽しみは 美味しいものに 出会ふ時
ボルガライスを 蕎麦屋にて食ふ
と詠み オムライスの上にカツの載りたる
洋食が何故?この北陸の越前にて名物となりたるかに
思ひを馳せつつ舌鼓を打ちけり。